こんにちは、高1での留年経験がある咲やんです。
留年したと言っても今となっては過去の話。
現在は夫と二人暮らし、猫も飼っていて仕事もしております。
普通の人と同じように生活できていますし、留年のせいで人生計画が狂ったということもありません。
私がこちらの記事でお伝えしたいことは、「高校で留年してしまったとしても、人生何も終わらないよ」ということです。
留年が決まって「これから自分の人生はどうなるのだろうか…」「もうまともな大人にはなれないんじゃないか?」と不安に押しつぶされそうな方にぜひお届けしたいです。
高校生全体のうち留年するのは0.2%~0.3%だそうです。留年を経験する人があまりにも少ないのでなかなか悩みを共有することが出来ません。
私も当時は絶望感を味わい、惨めに感じました。
けれど、普通とは違う経験が出来たことで自分自身成長することが出来ましたし、考え方の幅も広がったので悪いことだとも思いません。
留年してしまった人の今後を、温かく見守り応援したい気持ちからこちらの記事をお届けします。
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高校で留年した私が思う6つのこと
Google検索で「高校 留年」と調べると、予測変換に “人生終わり” “末路” と言った不穏な単語が続きました。
私も留年するまでは留年というのは何かとんでもない悪いことだというイメージがありましたし、こういった検索がされていても特に驚きはありません。
世間では高校での留年は人生終了にも値する衝撃なのだなぁと実感しました。
高校を留年する人の割合は高校生全体の0.2%~0.3%程度だそうです。1000人に3人ほど。少数派ですね。
私は高1を2度経験していますので、留年の当事者として思うところを率直にお伝えさせていただこうと思います。
①留年を回避できそうなら全力で頑張ってほしい
こちらを見てくれている方は、もしかしたら留年するかもしれなくて不安だという状況の方かもしれませんね。
そんな方達に私がお伝えしたいのは、留年しないに越したことはないということです。
まだ間に合うのなら、どうか頑張ってください。
私が思うに、出席日数が足りなくて単位が取れなかった、という理由以外では滅多に留年はしません。
留年の原因の一つとして成績不振が挙げられますが、授業日数を満たしていればなんとかなることも多いですよ。
先生方は欠点や成績の件で「このままでは留年してしまうよ」とおっしゃるかもしれませんが、テストが欠点で成績がたとえひどかったとしても補習や追試でなんとか救い上げようとしてくれるはずです。
日々の授業態度や提出物などがこなせていればなんとか進級できるようにサポートしてくれることが多いので、高校を辞めたいと思っているのでないのであれば、諦めず頑張っていただきたいと切に思います。
やむを得ない事情などで出席日数が足りなくて留年が決定してしまうのは、残念ながらくつがえせません。
私が留年した理由も、休みすぎたからです。
けれど成績は自分の今後の行い次第で取り返すことが可能ですので、学年最後まで諦めずに過ごしてみてくださいね。
留年することが悪い訳ではありませんが、避けられるのであれば留年しない方が良いということは言うまでもありません。
②留年するくらいなら学校を辞めるとよく聞くけれど可能なら卒業するべき
留年するくらいなら学校を辞める
もし留年したら辞めるつもり
この言葉は周りでもよく聞きました。
留年を心配している人の大半は、実際には留年することもなく無事に卒業していくのでこの言葉はその場のノリでの発言だったりすると思うのですが、個人的には留年した人こそ卒業すべきだと思っています。
私は当時はまだやりたいことも定まっていませんでしたし特に能力もなかったので、留年したからと言って中退すればただの中卒の子です。
働こうと思っても求人は限られますし、条件や待遇などを選んでいる場合ではありません。
自分で高卒認定試験を受けて進学するというのもその後の選択肢のうちの一つですが、自分だけでやり遂げられる自信がありませんでした。
中卒を否定するわけではありませんが、高校を卒業しておくことは自分自身の可能性や選択肢を広げるための最適な方法だと思います。
高校には何種類かありますが通信制や定時制など、卒業資格を得ることが出来て自分に向いている通学の仕方が出来る所であれば何でもいいと思います。
自分に合った方法で高卒の資格を取れれば、就職の幅も中退の場合と比べて広がりますし、大学や専門学校への進学も可能になります。
やりたいことが定まっていないからこそ、将来やりたいと思ったことが見つかった時にそれを諦めなくてもよいような土台を整えていてほしいと思います。
私は高校を卒業後2年間美容専門学校に通い、美容師として就職して今年で11年目となります。
留年したので周りよりも1年余分に時間がかかってしまいましたが、スムーズに進学、就職が出来たのは頑張って卒業したおかげだと思っています。
③留年後の進路は大人とよく話し合うことが大切
留年が心配な方や、実際に留年が決定して途方に暮れている方…。皆さん、どんな気持ちで受け止めるのでしょうか。
先に言っておきますが留年は決して悪いことではありません。
その後の自分の行動次第でマイナスを取り返してプラスにすることは可能です。
多くの人が経験することではないからこそ、留年したけど立て直したというエピソードを自分だけの強みとして活かしていくことも出来るはずです。
だからこそ、留年後に選ぶ選択肢がその後の人生に良くも悪くも影響を及ぼすので、自分のことをよく知る周りの大人と今後の取るべき進路についてよく話し合う必要があると考えます。
当時の私にとっては留年という事実はとてもインパクトのある事柄でした。
私の場合は留年が決まった時、「もう頑張っても無駄だ」と思ったことを覚えています。
自分はとんでもないことをしでかしたのだと。取り返しのつかない過ちを犯してしまったのだと途方に暮れました。
人生のレールを踏み外してしまった、普通から大きく反れてしまった絶望感とでも言うのでしょうか。
今までの頑張りがすべてなかったことになるような恐怖を感じましたし、今後自分は周りからまともな評価を得られないのではないかという不安もありました。
もう努力をしても普通の人生には戻れないんだと、諦めそうになってしまいました。
4月になれば進級していく同級生と、一人取り残される自分。
そんな中留年という事実に向き合い、自分に合った方法でその後の道を進んでいくためには大人のアドバイスやサポートが必須だと思います。
私が同じ高校でやり直せたのは、その道を提案し許してくれた親のおかげです。
私は「もう一度同じ学校でやり直す」という選択肢を選びましたが、一度失敗している自分が3年間も頑張れるのかどうか不安は大きかったです。
けれど親や先生方は私が卒業することを信じて応援してくれましたので、辛くとも何とか乗り越えてこられました。
「卒業させるために出来ることはなんだってします」と、当時の担任が父に言ってくれた言葉は今でも忘れられません。
一人だけの力では、きっと卒業なんてできませんでした。
やっぱりしんどいからこれ以上は頑張れない、と辞めてしまっていた気がします。
これは個人的な意見ですが高校での留年がその後の人生のハンデとなるかどうかは留年後にどういった進路を選択したかによって左右されると思います。
留年してもその後進学したり自分にあった就職などが出来れば自分の力で生活していく道が開けますので悪い影響にはなりません。
しかし中退したままやりたいこともわからず、就職も難航して…という状況になってしまうと留年がきっかけとなって人生を思い通りに進められなくなってしまうでしょう。
私の場合も留年後高校を中退してその後の進学がなかった場合は今とは違った道を進んでいたと思います。
④留年がバイトや就職で不利になることはなかった
私は高校の間に地元でアルバイトをしていましたが、面接の際留年しているからといって不利になるようなことは特にありませんでした。
なので留年のせいでバイトで不利になるのではないか?と不安を抱えている方もひとまず安心してください。
アルバイトの面接で重視されるのは
- 求める人材に当てはまっているかどうか
- 入ってほしい時間帯に働くことが出来る人物かどうか
という点であると考えます。
アルバイトの面接ではお店のイメージと合うかどうかやシフトの組みやすさなどを優先してみているので留年していても特にマイナス視されません。
それは就職する時も同様でした。
「高校を留年しているせいで希望する就職先に就けなかったらどうしよう」と不安を抱えていましたが、高校を卒業していることには変わりないからなのか、特に留年について質問をされるということもありませんでした。
私は今まで3つの美容室で面接を受けましたが、いずれも留年については触れられませんでした。
履歴書には入学した年と卒業した年を記入しますので卒業までに4年を要したことも一目瞭然なのですが「もしかしたら相手方は気が付いていないのか?」と思うくらい何も突っ込まれませんでした。
ただ、上記の体験談は高校を卒業している場合のものですのでこれが高校中退であったらまた少し変わっていたかもしれません。
高校を卒業したおかげで専門学校に進学して就職もスムーズに出来ましたし、その後の人生においても特に困ったことにはなりませんでした。
もしもあの時中退という道を選んでいたら、もっともっと努力が必要だったかもしれませんし、苦労する場面もあったかもしれません。
人それぞれベストな選択肢は異なると思いますが、こういった点からも可能であれば卒業の道を選んでほしいと思ってしまいます。
⑤留年しているからこそ、卒業したことに意味がある
大学でこそ浪人や留年は珍しくありませんが、高校での留年は少数派となります。
私は高校卒業に4年かかっていますが、私が留年して卒業したことを知った周りの人は決まって「すごいね」と褒めてくれるのです。
高校での留年となると中退して就職する人もおられますし、出産などで育児に奮闘するケースなどその後は人によって様々です。
留年しても学年をやり直して卒業した、というケースは例え本人が語らなくても色々な苦労を乗り越えて頑張った結果だと周りは想像してくれますので「大変だったけどよく頑張ったね」という意味合いで褒めてくれます。
高校は普通、大半の方が問題なく卒業を迎えます。
それが当たり前のことだと思われているので、高校を卒業したという話をしてもそんな人は周りにも大勢いるので特別褒められることはないでしょう。
ところが私の場合は、留年しましたが4年かけて高校を卒業しましたと話すと褒めてもらえるのです。少しお得ですね。
就職して以降は「実は高校を留年している」なんてことは自分から話さない限り周りに知られることがないので、そもそもこういった話題になることはあまりありませんが…。
⑥大人になれば留年しているかどうかは周りにはバレない
学生時代は同級生と年齢が違うことで肩身の狭い思いを多少するかとは思いますが、卒業してしまうと本当にわかりません。
大学に進むと浪人や留年が珍しいものではなくなるので、大学の在学時には留年のダメージはほぼなくなるのではないでしょうか?
周りと年齢が違う、ということが特に珍しいものではなくなるからです。
高校での留年は例が少なく珍しいのでどうしても目立ってしまいますが、卒業さえできればその後は随分と精神的に楽になると思います。
結局のところ、留年したら人生終わりなの?
留年しそうで不安を抱いている方や原級留置者の方(留年が決まってしまった方)にとっては、この留年という事実が今後の人生にどのように影響を及ぼすのかが気になるところです。
私は実際に17年前に高1での留年が決まり「この先どうしよう」と不安になりましたが、大人になって振り返るとむしろ良い経験が出来たと思っています。
留年をしてしまっても、その後いくらでもやり直すことは出来ますし人生が終わるようなことはありません。
留年しても、人生は続く
当たり前のことなのですが、留年しても人生は続きます。
留年しなかった場合と比べて多少違いはあるかもしれませんが、もう一度同じ学年をやり直すのならその違いは卒業するのがたった1年遅れるだけです。
こう聞くと、意外と大したことがない気もしませんか?
学生時代の一年というのはとても価値がありますし、周りとの差が大きく開いてしまうようで焦ってしまうかもしれませんが年齢を重ねて皆が大人になるとこの差はあってないようなものにまで縮まります。
普通科で学年をやり直すのだとしたら人よりも1年長く通うだけ、ただそれだけです。
同級生だった子達は先に卒業していってしまうけれど。
一個下の子達と学園生活を送ることになるけれど。
それだけのことなんです。
ここで踏ん張れて乗り越えることさえできれば、大学や就職では周りの子達とほぼ何も変わらないスタートラインにまた並びます。
もちろん退学して違う道を進んでいいですし、自分で勉強して進学しても構いません。
留年しても人生は終わりません。
ちょっと回り道になるかもしれませんが、きっとその過程で色々な気付きや経験を得るでしょう。
留年は貴重な人生経験となりうる
個人的に、留年して良かったと思うことの一つが「人と違った経験をすることが出来た」という点です。
もちろん留年しない方がいいのです。
いいのですが、私は実際に高校で留年してしまったので。そこからどうやって立て直すかが自分の中での課題となりました。
高校を卒業するために3年間、年下の子に混じって学生生活を送りました。
楽しいことだけではなかったです。精神的にしんどくて学校を休んでしまうこともありました。けれどそれ以上に様々なことを学ぶことが出来ました。
専門学校に進学してからも、就職する時も、ふとした時に「自分は留年したから同級生よりも遅れている」と思ってしまうことがありました。
後先を考えていなかったかつての自分の行いがいかに世間とずれていたか、痛いほど身に沁みます。本当に、内面がワガママなどうしようもない子供だったなと思います。
自分だけではきっと途中で心が折れて卒業までもたなかったと思いますが、色々と悩みながらも、周りの色々な人に支えてもらい、助けてもらいながらこうして大人になることが出来ました。
自分の嫌なところや駄目な部分と向き合うことが出来たのは、人生の早い段階で周りとは違う「留年」という挫折を味わえたことが大きいです。
今となっては「若かったなぁ」とあの頃の自分を面白く振り返ることが出来るくらい余裕が出来ました。
留年という経験から何を学ぶか
留年する方には皆さん様々な事情がおありだと思います。
自分に非がないやむを得ない事情の方もおられるでしょう。
私が留年したのは完全に自分の責任です。
私は当時家出や遊びでふらふらとしていて、当時は学校よりも彼氏といる方が断然楽しかったので不登校になり留年しました。
けれど彼氏とずっと仲良く過ごせる訳でもなく、喧嘩をすると「自分には学校も勉強も恋愛も何もない」と怖くなりました。
留年したことでようやく、自分の人生は自分で歩んでいかないといけないと当たり前のことがわかりました。
それまでは親に依存して、親と不仲になったら彼氏に依存するようになって。
人に頼ってばかりで甘えていました。だから私には誇れるものが何もなく自信がなかったのかもしれません。
周りの子が当たり前に自分で進路を決めていく中、私は人に幸せにしてもらおうとただ流れに身をまかせていたのです。
留年したおかげで「自分自身の力を高める」ことの必要性を感じ、良い意味で人生が変わりました。
あのままなんとなく進んでいたら、私はきっと愚痴ばっかり、悪いことは全部人のせいにして嫌な人間になっていたかもしれません。
留年して色々な辛さを経験できたおかげで、自分の行動には自分自身で責任を取るという癖がつきました。
人のせいにしていると自分の未熟さに気付けずいつまでも成長できません。
自分の行いが主な原因で留年してしまったという方にとっては、留年してもなお学校を卒業するというのは茨の道です。
どうしても楽な方に、今が楽しい方に流されてしまいます。その結果の留年ならば、その後の学生生活は今までと大きく改めなければなりません。
多くの方は将来の為や自分の本当にしたいことの為にしんどいことでも我慢しながら、やるべきことの優先順位を考えて物事に取り組んでいます。
自分の好きなこと、楽なことを最優先していた私のような人間がそういった人々についていくのは簡単ではありません。
留年したことをハンデにしない為に、周りに追いつく為に、相当頑張る必要があります。
留年した人はそれぞれ、周りと肩を並べられるように頑張ってきた方達が多いと思いますのでそういった努力や経験が人とは違った財産となります。
そのままの楽な方向へ流されず、頑張ってきた人たちと評価してくれる人はたくさんいますので、就職の際にも留年したという理由だけでは不利にはなりません。
その経験から何を学び、培ってきたかそういった内面のアピールが出来れば、マイナスな評価よりもむしろ精神的に強い人材として見ていただけるはずです。
何が原因で留年したかを考え、今後過ちを繰り返さないために改めるべき部分を見つけ、対策を行ったり行動を変えていくということは、今後社会で生活していく為に必要なスキルにもつながってきます。
失敗から何を得たか、ということは失敗を無駄にしないために必須です。
留年したことから人生にとって必要な気付やきっかけを得ることが出来た人々はきっと多いのではないでしょうか。
なので、留年したからと言って必要以上に悲観する必要はありません。
いつか振り返った時にあの時留年したおかげでむしろ大事なことに気付けた、と思うかもしれません。
まとめ:留年が人生に悪影響を及ぼすかどうかはその後の行動次第
結論としては、留年がその後人生にどのような影響を与えるかというのはその後の行動次第で良くも悪くも変わりますので一概にはどちらとも言えません。
もしも留年が確定して不安な気持ちからこの記事にたどり着いたという方に届くのなら、どうかこの先自分がどういう風に生きていきたいかということを考えてみてほしいです。
その為には今どう行動することが必要か、考えてみてください。
自分だけでは難しかったら、周りの人に聞いてみてください。
きっとあなたに合った方法を、色々提案してくれるはずです。
ここで諦めず、乗り越えることができれば留年というのは今後の人生にとって何も悪影響を及ぼしません。
留学などで在学中に日本を離れる人がいます。
病気やけがでやむを得ず長期欠席をせざるを得なかった方がいます。
経済的な事情で休学してお金を貯めてから復学する人がいます。
自分の望む進路を得る為に浪人する人がいます。
どんな理由での留年であっても、大人から見たらそれほど驚くべき理由ではなく、大事なのは過去よりも今どうであるかというところです。
途中経過でトラブルがあっても、今が順調であれば大丈夫です。
もしも留年が決まって今後どうしたら良いか不安な方も、もう終わりだと投げやりになりそうな方も、少しでも学びたい、学校に行きたい、こんな職業に就くのが夢だ、といった前向きな気持ちがあるのなら全然間に合います。
自分のペースでやり直してみてください。
この逆境を今後に活かすことが出来れば、自分の自信につながりますし貴重な人生経験としてきっとあなたに良い影響を与えてくれることと思っています。
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