家計を夫婦共同財布で管理することのメリット・デメリット

皆さんこんにちは。咲やんです。

夫婦のお金の管理は家庭によって様々ですし、どれが正解かというのは前提条件によって柔軟に変化するということが前提ですが今回は我々の家計管理をご紹介させていただきます。

この記事を読むとこんなことがわかります
  • 夫婦の家計管理の一例
  • 夫婦で共有財布で管理すると得られるメリット
  • 夫婦で共有財布で管理することによるデメリット
目次

我が家の基本構成

家族構成と給与額

我が家は夫と二人暮らし

毎月それぞれのお給料から20万円ずつ出し合って合計40万円を一か月の家計としています。

これを超える額のお給料があった場合はそれぞれのお小遣いとしています。

お金の管理は主に妻が担当

お金をそれぞれ銀行に振り分けたり、アプリで管理したりというのは妻である私の担当です。

結婚前にお金の管理方法について二人で話し合った時、意見が分かれました。

夫はお財布別々を提案。

私は夫婦共同財布の一括管理を提案。

それぞれのメリットデメリットを比較しながら何度も話し合いを重ね、我が家は共同財布で管理していこうと言うことになりそのまま私が管理を担うこととなりました。

我が家の生活費の内訳

家賃や水道光熱費、ネット通信費などの毎月かかる固定費は約12万円です。

食費や日用品代で4万円予算を取っています。

余った24万円から娯楽費や美容代などを除いた残りが貯金となります。

銀行口座を用途別に3つ保有しています

口座3種類を使い分ける

  • 固定費引き落とし用の支払い口座
  • 遊ぶ、買い物で使うなどの固定費以外のお金用のサブ貯金口座
  • 生活防衛資金(何かの時の備えのお金)用のメイン貯金口座

我が家は以上3つの目的に分けて口座を作っています。

その他にお互いのお小遣い用の口座やそれぞれの資産運用のための証券口座もありますが、夫婦として共同で管理するのは3つです。

固定費引き落とし用の口座とサブ貯金口座へは同じ日にまとめて入金しに行くので利便性を考慮して同じ銀行で夫名義(貯金用)と妻名義(生活費用)とで分けています。

口座を3つに分ける理由

一つの口座で支払いと貯蓄を管理すると残高が分かりにくく予定が立てにくいと感じたからです。

貯金は必要な時まで置いておく為のお金なので、出て行くお金と同じところに入れておくと正確な数字の管理が出来ません。

また、貯めたら切り崩さない生活防衛資金用の貯蓄とは別に旅行や娯楽、買い物等で自由に使える貯金の口座も管理したかったので現在は3つの口座で夫婦のお金を管理しています。

以下、それぞれの口座を詳しくご紹介させていただきます。

1.生活費引き落とし口座

固定費やAmazonでの支払いなどが引き落とされる口座

こちらの口座からは毎月一定額かかる固定費が引き落とされていきます

  • 家賃
  • 通信費
  • 光熱費
  • 水道代
  • 妻医療保険代
  • Amazonでの購入費 など

結婚当初は口座引き落としではなく振り込みのものもありましたが順次手続きを行いすべて引き落としに変更しています。

お金を支払いに行く手間がないのも助かりますが、口座振替だと記帳されるので管理がしやすいです。

家計管理アプリを使う際にも口座と連携させておけばお金の流れが同期されるのでいつ何にお金が支払われたか確認できるのでおすすめです。

残高がギリギリにならないように必要額+α入金しておく

口座残高が足りなかったりカツカツだったりすると支払いの際に気になってしまうので私は毎月2~3万円多く入金しています。

毎月の12万円の引き落としに対して、14~15万円を入金するようにしています。

こうすることで固定費を支払っても余った金額が少しずつ増えていき引き落とし用の口座の残高も毎月少しずつ増えていきます。

もしもすぐにお金を口座に入れられなかった時に次の支払いがあったとしても大丈夫なのは精神的にも安心です。

中には年払いの引き落としなどもあるので、それらの為に毎月少しずつ積み立てているような状況になっています。

この口座からお金を引き出すのはメイン貯金口座に移す時だけ

こちらの口座は生活をしていくうえで発生する固定費に対するお金を入れておく口座としているので、ここからお金を引き出すことは基本的にありません。

日々の中で発生する様々なお金に対しては次にご紹介する使うお金用サブ貯金口座から対応することにしています

この口座に貯まったお金は、何年かごとにまとまった額を引き出してメイン貯金口座に移します。

2.遊ぶ、買い物で使うなどのお金用のサブ貯金口座

使うためのお金を置いておく貯金口座

この口座は固定費と食費、日用品費以外のほぼ全ての出費をまかなうための口座です。

固定費用の口座と並ぶくらいお金の流れが激しい口座でもあります。

  • 旅行の際の交通費や宿泊費、お土産代
  • お祝い事などのプレゼント代
  • 家電や服などの出費、など

こちらには毎月10万円前後を入金しています。

貯まるスピードは遅い

毎月10万円入れたとしても、必要な時にはたくさん出ていくのでお金が貯まっていくスピードは遅いです。

しかし生活の娯楽部分の費用をまかなうお金と固定費は分けて管理したいという思いからサブ貯金口座という立ち位置で管理しています

ある程度貯まったらメイン貯金口座へ移す

ある程度溜まったら少しだけメイン貯金口座へ移す、という方法を取っています。

残高が多すぎるとついつい気が緩んで「いつも頑張ってるし少しぐらいなら…」と使ってしまうのが怖いからです。

40万円前後あれば日々の暮らしに対しては十分ですのでそれ以上の額になれば一気にメイン貯金口座へ移します。

3.生活防衛資金(何かの時の備えのお金)用のメイン貯金口座

この第三の口座こそが我々夫婦の生命線です。

この口座があることで日々安心して暮らせ、万が一のお金の不安も少なくなるので心に余裕も生まれました

結婚した時から毎月少しずつ貯めていき、時間はかかっても確実に残高が増える安心材料として持っておくことをおすすめします

生活防衛資金とは?

生活防衛資金とは、万が一の事態に備えておいておく資金のことです。

一般的には病気や怪我、失業などで収入が途絶えたり、入院や災害など急な出費がある場合に備えて貯めておきます

私たち夫婦の場合は共働きなので、どちらかが働けなくなるリスク(入院、失業など)に対して1年ほどの生活費を目安として貯めています。

また、夫婦二人とも生命保険には加入していませんので、どちらかが亡くなった場合の最低限の残せるお金としても生活費分よりも少し多めに貯めておく必要があると思っています。

貯金のコツは先取り貯金をすること

貯金が目的なら先に決まったお金を口座に入れてください。

余ったお金を貯金に回そう、は遠回りです。

私たちはお給料日にそれぞれお金を引き出し、二人分合わせてからそれぞれの口座に再分配しています。

貯金口座にも決まった額を入れて、残った食費分だけをお財布に入れて一ヶ月過ごすのです。

一ヶ月過ごして余ったお金を貯金に回そうとすると、一定の積み立てが出来ません

手元にお金があることでついお財布のひもがゆるんでしまうことにつながります。

先取り貯金で最低限のお金を残して生活しても、案外なんとかなります。

それでも急な出費があれば、サブの使ってもいい貯金口座から出すようにしてみてください。

メイン貯金口座のお金は緊急時用としてとっておく

この口座で管理しているお金は不測の事態が起こった時にも変わらず生活していけるように、とおいているお金です。

買いたいものがあるけどお金が足りないとか、そんなことの為には下ろしません。欲しいものはサブ貯金口座のお金で買えるようになるまで基本的には我慢です。

使わないお金を入れておく口座だからこそ貯められる

すぐには使う予定のないお金を毎月少しずつでも入れていき、一度入れたお金は基本的には出しません

その為には普段自由に使えるお金の口座をこことは別に持っている必要がありますので、別の貯金口座があると管理が楽だと思います。

入れたお金を銀行から出さなければ、お金は減りません。

毎月お金を積み立てていくことが出来れば、この口座のお金は必ず増えていきます。

貯まったお金は心の余裕につながる

これは余談になりますが、貯金があると精神的にも余裕が出来ます

もし仕事が辛くても、体がしんどくても、もしもの時には嫌なことから離れられるという安心感があれば捉え方が変わることもありますよね。

お金の心配が減ることで家族間の空気も風通しが良くなります。

夫婦共同財布であることのメリット

二人の収入をまとめて一括で管理する共同財布方式ですが、こちらのメリットには以下が挙げられます。

  • 家計の収支の流れが明確
  • 全てオープンになるので管理がしやすい
  • 無駄遣いが防げる
  • 夫婦でお金について話し合う機会が持てる
  • お互いにお金に対する不信感が少ない
  • お金の管理が苦手でもパートナーに任せられる

共同財布のメリット①家計の収支の流れが明確

お互いの収入をまとめて1つにするので、何にいくらかかったのか、夫婦としてどれだけの貯金があるのかといったことが把握しやすくなります

銀行での履歴やクレジットカードの履歴も、アプリなどを使って記録しておくことで過去のお金の流れを振り返ることも簡単です

もしお互いがそれぞれに分担して管理などをしていると、相手が負担してくれている分の把握がしにくくなってしまいます。

シンプルに流れを把握できるのは一括管理することのメリットといえます。

共同財布のメリット②お金の管理がしやすい

家計の収支の流れが把握できると言うことは管理が簡単であるということでもあります。

自分の知らない部分でのお金の動きが多いと家計に空白の数字が出てきてしまいますが、お互いの収入をひとまとめにして管理できるこの方法では、自分の知らないお金は出てきません

パートナーとの大事なお金を扱う上では、お互いに何に使ったのかよくわからないお金がない、というのは気持ちの上でもすっきりしておすすめです。

共同財布のメリット③無駄遣いが減る

お互いの収入をまとめてしまうので、個人のお金という感覚から二人の、家族のお金という感覚に変わります

そうするとお小遣いを超える範囲でのお買い物には相手への申告や同意が必要となるので、自ずとお金の使い道も洗練されていきます

手元に残るお金が限られ、その中でやりくりできるように自然とお買い物の頻度が減ったり、本当に欲しいものかどうか考え直すことにつながります

お金はあればついつい使ってしまうので、お互いが持つ自由なお金が減ることで使いすぎの防止を期待できます

共同財布のメリット④お金について話し合う機会が多い

夫婦のお金を管理するのは私ですが、そうすると夫は日々のお金の動きについてはあまり触れる機会はありません。

銀行にお金を入れるのは私で、必要なときに引き出すのも私です。

通帳を持っているのも私ですし、家計管理のアプリも私の携帯に入っています。

このままだと夫は何にいくらかかっているのか、月々の貯金の状況なども全くわかりません。

なので二人で家計状況を共有するために我が家ではお金や家計に関する話題がよく出ます

カードの引き落としが多い時には普段よりいくら多いと伝え二人で通販を控えるよう気を付けたり、夏と冬は光熱費も高くなるので意識だけはしておこう、などです。

普段考えないことでも数字で具体的に伝えると夫も関心を持って聞いてくれますし、夫目線からのアドバイスももらえるので助かります

家計や貯金の話から将来の備えや投資の話など、同じ目標を持って普段から抵抗なくお金について話し合えるのは共同財布のメリットです。

共同財布のメリット⑤お互いにお金に対する不信感が減る

夫婦で仲良く過ごすにはお金の不満を生まないことが大切だと思っています。

自分だけに負担がのしかかり、相手が楽をしているように感じてしまうと不満が出てしまいます

実際にそんなことはなくても、お金の流れで見えない部分があるとふとしたタイミングで疑心暗鬼になってしまいますよね。

なので家計管理を担当する私は積極的に夫に家計状況の情報開示をしていますし、夫からの家計への疑問や質問には通帳やアプリなどを見せて説明することで不信感が生まれないように努めています。

夫婦でお金を一括で管理するメリットは、不透明なお金がないことで何に使ったのかわからないお金が生まれないことだと思います。

夫婦の間にお金の不公平や不満を持たないことで、将来の目標へ向かって一緒に進んでいけますよね。

共同財布のメリット⑥お金の管理が苦手でもパートナーに任せられる

夫婦のうちどちらかがもし浪費家でも、どちらかがお金の管理が苦手だとしても、まとめて管理する方法なら得意な方が貯金まで担当してくれるのでお金を思うように貯めることが出来ます

お金を使うことがストレス解消方法、というパートナーには自分に管理を任せてくれるとこんなメリットがあって二人の生活にこういう効果が期待できるよ、と説明してみるとお金を任せてくれるようになるかもしれません。

あれば使ってしまう、という方がパートナーであれば決まった額だけ渡して後は自分が家計として管理する方が貯金効率は上がるでしょう。

共同財布にすることのデメリット

夫婦のお金をまとめて管理するこの方法ですが、導入するまでに話し合いが必要であったり、独身の頃と比べてお金の自由度が制限されることなどがデメリットです。

  • 自由がない
  • 独身の頃よりお小遣いが減る
  • お金について度々話し合うことが必須

共有財布のデメリット①自由がない

自分の買いたいものに相手の許可がいる

夫婦で家計を一括管理していると、例えば自分の欲しいものを買う場合には相手への打診が必要です

お小遣いを超える額のものや欲しい家電や趣味に必要なものなどはその都度相手に報告をして買っても良いかどうかたずねることになるからです。

独身や夫婦でお金を別々に管理していれば相手にいちいち許しを請わなくても自分の判断で欲しいものを買うことが出来ます

そういった意味では自分の意見が必ず通るわけではないという不自由さを経験することになります。

この不自由さから生まれるメリットもある

このような状況でお互いが不満をためずに過ごす為には夫婦での価値観が合っている必要があったり、お互いに相手を認める寛大さや歩み寄る姿勢、話し合う機会などがないと難しいかもしれません

自分が、ではなく相手の目線に立って、相手の気持ちを考えることが出来ればパートナーからのこれが欲しい!にも快く応えられるかもしれません。

我が家でも欲しいものがあると相手に報告して買うことになるのですが、その際

「これを買うことで自分にとって、夫婦にとってこんなメリットがあるよ!」

とプレゼンテーションが始まります。

伝える力が鍛えられますし、導入したことによるメリットデメリットを事前に話し合えているので購入後の満足度は高いことが多いです。

共有財布のデメリット②独身の頃よりお小遣いが減る

個人で使える額はとても減ってしまう

夫婦共有財布をよしと思わない人が一番懸念するデメリットはこちらではないでしょうか?

自分で稼いだお給料はどう使おうと自由だった頃と比べて、管理されているととても窮屈な気がしますよね

何のために我慢をしなければいけないのかが明確でないと不自由を我慢する気も出ませんよね。

どうすれば説得できる?

お金は別々で管理したい、一括管理は嫌だなぁ、という方を説得するときに、単に「貯金の為に管理させて!」というのは少し乱暴かなと思います。

夫から結婚後はお金を別々で管理したいと言われたので、私は共有財布にすることによって生まれるデメリットを上回るメリットがあると説きました

結論から言うと貯金するよ、ということなのですが。

私が管理することによって、毎月これだけの額が貯金できるので一年ではいくらになりますよ、と

以前よりも不自由な生活になることを夫が我慢することの代償として、家族としての貯金が毎年これだけ増える対価があるという家庭内取引に乗ってくれる形となりました。

自分が我慢することで起こる「損」よりも、家計を任せてもらうことで生み出せる「得」の方が上回ると思ってもらえれば説得できる可能性はあると思います

共有財布のデメリット③お金について話し合うことが必須

家計をひとつに合わせるということは相手の同意が不可欠なので、ここに至るまでにたくさんの話し合いが必要です。

お互いが忙しくてなかなかゆっくり話す機会が持てなかったりすると動き出せません

お金の話が苦手で相手にも聞きづらい…という場合も難しいですよね。

夫婦共有財布方式を導入した後も、任せっきりや、預かりっぱなしにならないよう定期的にお金について話し合う機会を設けてほしいので、忙しい方には少し面倒な方法です。

しかし、夫婦でお金にお向き合って考えることで得られるメリットはとても多いので、お金について話し合う時間を設けてもらえると生活の満足度は上げていけるはずです。

お金について話し合うことが大事

結局どんな管理方法であっても貯金は出来ますが、大事なのは何のためにいくらお金を貯めておくのか、ということです。

期限や目標額や決めておく

目標額があいまいなまま、貯金の為に我慢を続けるのはしんどいですよね。

何年後に、何円貯めたい ということを家族で共有さえ出来ていればその間のちょっとした我慢は頑張れます。気持ちの面ではゴールが見えているかどうかが大事です。

やみくもに貯められるだけ貯める!という趣旨では終わりが見えず、日々の節約で心が荒んでしまうこともあります

よっぽど節約が大好き!!という方でもなければ目標額を達成するごとにご褒美などを用意しておくと頑張れます

豊かに暮らすための貯金だが貯金するために生きるわけではない

貯金とはあくまでも、家族や自分が穏やかに安心して過ごしていくことが出来るように備えておくお金です。

だからといって、無理な貯金の為にみんなが辛い思いや我慢を重ねながら今を消費して生きるのでは暮らしの質が良いとは決して言えません

いつ頃までに何のためにどれほどのお金があれば安心か、ということを具体的な数字で把握しておくことが安心にもつながります

結婚して日が浅く、用意できる金額が想定する必要額に満たない可能性があればその間は各種保険に加入して備えておくこともいいでしょう。

自分たちの希望する生活にどのくらいのお金が必要で今後どれほど貯めていけるのか、ということさえ明らかになっていれば漠然とした将来のお金の不安は解消されるはずです。

その為にも普段からお金について話し合え、色々と考えることが出来れば貯金も自然と増えていくことと思います。

長くなりましたが、最後までご覧いただきましてありがとうございます。

まとめ

貯金を重視するなら銀行口座は3つに分けることをおすすめします。

  • 生活固定費用の口座
  • 娯楽費など固定費以外に使うお金のための口座
  • 貯金の為の口座

夫婦共有財布方式は、お金の流れが見えやすく管理もしやすいので貯金を重視したい方にはぴったりの方法です。

自由やお小遣いが減ってしまうというデメリットもありますが、効率よく貯金できれば家族で仲良く暮らしていくことができるので是非検討していただきたい方法です。

また、夫婦間でお金について話し合うことはとても重要なので、環境や状況が変わったときにはもちろん、普段から話し合える環境を作っていきましょう

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次